独り言

本当に独り言です

最終回の巻

先日、大学の卒業式に出席した。

 

大学生活の思い出すら解像度が粗くなりつつある私にとって、卒業の悲しみは大学を離れることにはなく、大学生という特権階級から引きずり落とされることにあった。

キャンパスや、使った教室、通学路など、場所に対する執着はもうそこにはなく、ただ学生という身分を利用することで得られていた様々な特典を享受することができなくなることへの不満だけがあった。

 

苦楽を共にした学友との別れも、案外呆気ないものだった。

特に互いにしっかり目線を合わせることも、咽び泣くこともなく、道端でタクシーを止めるかのように軽く手を振って、それで終いだった。中には特に別れの言葉を交わすこともなく、気づいたらいなくなっている人もいた(むしろそっちの方が多数かもしれない)。

初めは、情報通信技術の発達した現代であれば、また簡単に会うことが出来るだろうという楽観がそうさせているのだろうかと思っていた(それは一種の正しさを持っているという確信がある)。また、自分の執着のなさや、22歳という年齢も、そうさせているのかもしれないと、そんなことを思っていた。

 

ただ、皆と別れて1人地下鉄に乗り、夜道を歩いて自宅にたどり着いた時、私はふと、その原因が自分にあることに気がついた。

結局、自分はその一瞬を軽んじて生きていたのだ。大した思い入れもないように振る舞い、やろうと思えばいつでもやり直しがきくと、そう思い込んでいただけで、本当はそんなことはなく、ただひたすらに時は流れ続け、遠い未来にそれを思い返して後悔することしかできないのだと、そういう自覚がなかったのだった。

 

私は一人、風呂場でシャワーを浴びながら嗚咽した。

そこには、その日多くの学友からもらったどの喜びよりも、深い悲しみがあった。

 

(終)

 

今までご愛読ありがとうございました

 

今日の1曲

また会いましょう - SASUKE - YouTube

1000日目の巻

このブログを開設して、今日で1000日目だそうです。やったね!

 

後輩のノリに付き合って始めたこのブログ。

時々、遅刻したり、お休みしたり、更新を忘れそうになったりしましたが、今日まで1000日間、毎日更新を続けることができました。

ここまで続いたのも、毎日読んでくれた方、たまに読んでくれた方、今日初めて読んでくれた方、読んでいない方を含め、皆様のおかげです。

本当にありがとうございました。

 

 

 

さて、ここでお知らせです。

近いうちに、このブログの更新を終了しようと思っています。

 

理由は主に3つです。

  1. 約3年続けたことで、内容がだいぶマンネリ化していたから
  2. 人に見られているという意識が強くなり過ぎた結果、開設当初の目的だった「普段自分が思っていることを書き記す」ことができなくなっていたから
  3. ブログ開設1000日という区切りと、私の大学卒業のタイミングが重なり、このタイミングで終わらせないと、惰性で意味のない文章を無限に書き続けてしまう可能性があるから

という感じです。

簡単に言えば「毎日書くのがだるくなった」ということです。わかりやすいですね。

 

今後の予定について、明日から3月の大学卒業までは、不定期でブログを更新しようと思っています。

まぁ今は卒論がやばいので、1月末くらいまでは更新できないと思います。更新しても「卒論やばい」しか言うことがなさそうなので。

2月から3月にかけては、書きたくなったら何か書きます。多分、卒論脱稿報告とか、卒業旅行の記録とか、そういうことを書くことになると思います。

そして、大学を卒業する3月末あたり、恐らく卒業式の次の日あたりに最後の更新をして、このブログを終えようと思います。多分、最後は3年間の振り返りとかになると思います。

 

と、まぁこんな感じで、少しずつこのブログも終わりに近づいていくことになります。

もうちょっとだけ続くので、あと3ヶ月の間、どうぞ最後までお付き合いください。

ではまた。

 

今日の1曲

Away With Me - YouTube

雪景色の巻

目が覚めると、窓の外に雪がチラついていた。

 

辺り一面の銀世界とは言い難いものの、屋根や道路には雪がうっすらと積もり、街は薄化粧を施したような美しさに包まれていた。

いつも元気な子供の声も、今日はあまり聞こえない。

舞い散る雪がなければ、時が止まったかと見紛う程である。

 

雲が降りてきたかと思うような灰色の世界で、細かい雪が右から左へと流れてゆく。

その姿は川面のようでもあり、新宿駅の改札前のようでもあった。

時々道に迷った雪のつぶが、ひょろひょろっとベランダに入ってきて、そのままぼとっと不時着する。

そのかわいらしさといったら。

 

音もなくついた街灯のあかりが、積もった雪に跳ね返って、いつもより街が明るく見えた。

どこかではしゃぐ子供の声が聞こえる。

 

しんしんと降る白雪。

あかい街灯。

黄色い声。

 

今日の1曲

ONIGAWARA 『シャッターチャンス’93』MUSIC VIDEO - YouTube

危機感の巻

卒論がかなりやばいことに今更気がつきました。

とりあえずこの1週間が勝負なので、頑張らなきゃいけません。

 

まずはちゃんと早起きすることから。

最近は1時就寝、9時起床の生活リズムが少しずつ身について来たので、とりあえずそのリズムで頑張りたいと思います。

 

昼間に時間を稼げれば、まだどうにかなるはずです(と自分に言い聞かせている)。

マジで頑張ろ。

 

今日の1曲

Tomggg & kiki vivi lily / License of Love - YouTube

殺風景の巻

自分のインスタを見返してみたら、半年以上まともに写真を撮っていないことに気づいた。

 

元々、そんなにインスタを更新するタイプではない。

たまに出かけた時に、良い風景があって、思わず撮ってしまった写真をインスタに載せることがあるくらいだ。

 

しかし、今回は少し話が違う。

そもそも、写真を撮っていないのだ。

 

試しに写真フォルダを見返してみると、この半年で新しく増えた写真は、ほとんどがインターネットやSNSからダウンロードした写真だった。

つまり、この半年、私は自分の手でまともに写真を撮っていないのである。

 

コロナで出かけることが減ったり、就活や卒論で忙しかったり、要因は様々だ。

が、一番の原因は、出かける目的が移動することになったからかもしれない。

 

今までは、何かを見るために出かけて、その先で写真を撮り、それをインスタに載せることが多かった。

例えば、紫陽花を見ようと思って家を出て、綺麗に咲く紫陽花の写真を撮ってインスタに載せるのが今までのパターンだった。

 

しかし、最近は何かを見るために出かけることは少なくなり、単純に移動することを目的として自転車を走らせたり歩いたりすることが増えた。

「〇〇まで自転車で行ってみたい!」のように、どこかに行くことが目的というよりも、どうやって行くか、何で行くか、ということに興味があって、着いた先の出来事にはあまり興味がない、ということが多くなっている。

そして、移動している最中にカメラを構えることはほとんどないため、外出しても写真を撮るという行為自体が減っていたのだ。

 

自分で撮った写真がない写真フォルダは、少しばかり殺風景に見えた。

卒論が終わったら、どこかに写真を撮りに出かけようかな。

 

今日の1曲

ONIGAWARA「ヒットチャートをねらえ!」MUSIC VIDEO - YouTube

酔眠の巻

日本酒をたんまり飲んでウトウトしていたら、いつの間にか夜が明けていました。

 

また明日、ちゃんと更新します。

ではまた。

 

今日の1曲

雨のパレード - Summer Time Magic (Official Music Video) - YouTube

夜陰の巻

何も考えずに聴ける音楽が欲しい。

 

ただ体を動かすだけで許されていたい。

そのまま踊り疲れて倒れ込むように寝たい。

 

そんなことばかりが頭をよぎる夜。

 

今日の1曲

崎山蒼志「五月雨」(MV) - YouTube