独り言

本当に独り言です

真夏日の巻

夏が来る夏が来るとは言っていたけれど、

そんなに急いで来ることもないんじゃない???

ってくらい早く夏がやってきた。

 

暑い。

暑い。

暑い。

 

日差しが気持ちいいとか言ってる場合ではない。

早急にクーラーの効いた部屋に飛び込みたい。

ただ歩いているだけで、

うっすら汗が滲み出てくる。

空気がじめじめし始めている。

空気が腕にまとわりつくようになって、

重くて重くて仕方がない。

久しぶりに雨が降ったからって、

いきなりそんな本気を出さなくてもいいだろ太陽。

お前みたいにいきなり暑苦しくなるやつは嫌われるぞ。

 

大学から一番近くにあるBOOKOFFまで歩いて40分。

授業で出された課題図書が教授の本だったから、

こんなやつに印税を渡してたまるかと思ってBOOKOFFまで足を運ぶ。

時計は夕方4時を過ぎているのに、

空はまだ薄い水色で、

本当に夕方と言っていいのかわからないくらい明るい。

日が沈むまであと2時間もあるって本当???

なんだ、

全然夕方じゃないじゃん。

前言撤回。

そりゃまだ暑いわけだ。

 

数ヶ月前はなんとも思わなかった40分が、

とても長く感じる。

伝わる汗、

乾く喉、

どうせ夏はまだ来ないと、

高を括っていた自分が間違いだった。

BOOKOFFに着いた頃にはもうへとへとで、

本を悠長に探している場合ではない。

早く水を飲まなければ。

唐突にやってきた夏に殺されてしまう。

隣のコンビニに駆け込んで、

棚に並んでいたソルティライチを手に取る。

 

暑い。

冷たい。

美味しい。

 

結局BOOKOFFに課題図書はなくて、

無駄に歩いた40分を後悔しながら電車に乗る。

使ってる電車は、

いつも温度調節がうまくいってなくて、

寒い日にはバカみたいに暖房を入れて僕を汗だくにするし、

暑い日にはバカみたいに冷房を入れて僕を凍えさせるのに、

こういう日に限って空調が全然効いてない。

これだから温度調節が下手なんだ。

まったく。

 

電車の中で少しばかり気持ち悪くなる。

やっぱりいきなり夏は来てほしくない。

最近遅刻しそうだから最寄駅まで走っている僕でさえ具合が悪くなっているから、

きっと全国規模でみたらたくさんの人が体調崩してるんじゃないかなぁと想像しながら家路につく。

 

だからいきなり本気出すと嫌われるぞって言ったじゃないか。