梅雨入りの巻
いやぁついに梅雨入りしてしまった。
ここから雨の季節が1ヶ月ちょっと続くと考えるとあまり気持ちのいいものではない。
雨が嫌いなわけではないのだ。
むしろ少し雨も楽しかったりする。
だけど雨のせいで服が濡れるのが嫌なのだ。
雨に濡れたズボン、靴下、靴。
身体の周りに要らない水分を纏っている感じがきもちわるいのだ。
服が濡れない程度の雨なら全然構わない。
傘に打ちつける水のリズムを楽しむまである。
最近、通学路の脇を流れる小さな川の水が日に日に少なくなっているのをずっと見ていたので、逆にここら辺で雨が降ってくれないと迷惑なのかもしれない。
どこか忘れたけど貯水量ゼロになっちゃったダムがあるとか言ってたよね。
確かに最近晴れが続いていたし、自然界にとってこれからの雨は恵みの雨になるんだろうなぁ。
雨の嫌なところをもうひとつあげるとするならば、雨が降ると傘を差しながら歩かなきゃいけないので、上を見ることができないのだ。
初夏の青々とした若葉の緑色が雨に濡れて濃くなっていくのは楽しめるけど、木の上にとまる鳥の姿を見上げることはできないのだ。
別に頑張れば傘を差さずに歩くこともできるのだけれど、メガネをかけている僕としては傘は手放せない。
雨のせいでレンズが濡れて、まともに歩くこともできない。
映画のワンシーンとかで、主人公が雨に濡れながら歩いたり、雨に濡れながらも陽気に踊ったりするシーンがあったりするじゃん?
それに一時期めちゃめちゃ憧れてた時があったし、なんなら今でも少し憧れてる。
まだ目が悪くなる前なら、そんなことは簡単にできたと思うけど、今となってはメガネが濡れるめんどくささの方が勝ってしまうし、雨に濡れたら風邪をひいてしまうかもしれないとか無駄な心配をしすぎてしまうからそんなことをしようとは思えなくなってしまった。
もったいないな。
こういうことはもっと若いうちにやっておくべきだったのかもしれない。
まだ何も考えていない、純粋無垢な自分にそっと、
「雨が降ってるから外で遊んでおいで」って言ってやりたい。
きっと昔の僕も雨の中外で遊ぼうとは思わないからその囁きを断るんだろうけど、その時できることはその時しかできない。
やらない後悔よりやる後悔って言うけど、そんな簡単に行動におこせる奴は後悔なんてしないんだろうな。