独り言

本当に独り言です

靴擦れの巻

右足の甲に靴擦れができた。

理由は不明。

靴はここ暫く新調してないし、

特に履きなれていない靴を履いた記憶もない。

しかもよりによってなんで足の甲?

そんなところ、

普通靴擦れするところじゃないでしょ。

 

長ズボンの裾がちょうど靴擦れしたところに当たって痛い。

うっすら血の滲んでいるその箇所を気にしながら歩く。

こういう日に限ってサンダルを履いているから、

靴擦れしたところがずっと見えるんだよな。

靴擦れってだいたいするとしたら踵じゃないの。

こんな見えるところで靴擦れするなんて初めて。

 

どこかでちょっと、

無理をしていたのかもしれない。

人の目を気にして、

少し大きめの皮を被っていたのだ。

それでもし上手くいかないことがあっても、

人に見えないところで傷つくだけで、

表向きは平気なふりができると思っていた。

でもそれって結局被り方の問題だったんだよな。

小さいものかもしれないけれど、

人の目に見えるところに小さな傷がついてしまった。

自分の思っていたところと、

違うところが擦れてしまった。

 

別に絆創膏でも貼れば、

人から見えないし痛くも痒くもないんだけど、

絆創膏に頼りすぎると、

絆創膏がないと生きられなくなってしまいそう。

別に絆創膏の種類は関係ないの。

ただ傷をそっと覆ってくれるだけでいい。

せめて傷ついている間だけでも、

傍にいてほしいと思ってしまうのは我儘よね。

傷がなくなってしまったら捨てられる運命。

そんな短い命。

 

結局は絆創膏がないと生きられなくなってしまった。

傷ついたところを見るのは好きではないのだ。

見ているだけで痛みが増してくるでしょう?

貼っても貼ってもすぐ剥がれてしまう絆創膏と、

剥がれては新しい絆創膏を探す僕。

でも必要な時に限って、

絆創膏は見つからないよね。

 

靴下を履いたら傷も見えなくなった。

痛みも特にない。

靴紐を少しキツめに絞ると傷に響くけど、

普通に歩く分には、

なんなら動く分にも全然問題ない。

結局上から覆いかぶさってくれればなんでもよかったのかな。

いつもの道をいつも通り歩いて帰る。

 

早く治ってほしいけど、

治ったら治ったで寂しいんだよな。

ちょっとした痛みに生を感じる。

ついた傷には少しだけ特別扱い。

ずるいなぁ。