納豆の巻
撮影で茨城に行ってそのまま茨城に魂を売った(?)サークルの先輩から、
納豆の巻で書いてみてと言われたので書いてみようと挑戦するも、
挫折したアカウントはこちらです。
まぁ美味しいお土産を頂いた手前少しくらい書いておかないと失礼なので、
もう少しひねり出してみよう。
子供の頃(今も子供だろと言われかねないので、具体的な年齢を上げると6〜8才頃の話である)、
回転寿司屋に行くと、
必ず納豆巻きを好んで食べていた。
寿司を食べさせにきていたはずの両親にしては、
なかなかに不思議な子供だったことは間違いないだろう。
単純に納豆は味が好きだったし、
ネバネバが多少鬱陶しいと感じることはあっても、
納豆が美味しいことに変わりはなかった。
小学校に入学する前後くらいの時に、
初めて行った築地のすしざんまいで、
カウンターの一番真ん中に座った僕は、
一番店の正面で魚を捌くおじさん(その位置に立っているということは、店の中でも相当な地位に立つ板前だっただろうに)に、
「あのさ~納豆巻のサビ抜き、ひとつください。」
と言った記憶がある。
当時は納豆巻きを頼むことが精一杯だったのだろう。
そして無駄なことまで喋ってしまう癖は、
どうやらこの頃からあったらしい。
納豆巻きにわさびが入っているのなんて、
今までの人生で一度も見たことがない。
よく当時僕の十数倍の人生を歩んでいたであろうその板前さんも、
笑わずに僕に納豆巻きを作ってくれたものだ。
小学生高学年から中学生にかけて、
何故か寿司を食べたその日の夜にノロウイルスを発症し、
食べた寿司を全て戻してしまったことが2回ある。
両方とも寒さの厳しい冬だったのに。
そんなことが2回も起こった。
その時の吐瀉物の中に混じった寿司を見てしまってから(正確には戻した時にはシャリは原型をとどめていないので、寿司の上に乗っていた刺身の姿である)、
未だに寿司や刺身を食べることに抵抗がある。
最近白身魚は少し克服し始めているが、
赤身はもうしばらく手が出せそうにない。
そんなこんなで生魚がトラウマになってしまった僕は、
回転寿司屋に連れていかれると、
いつものように納豆巻きの皿に手を伸ばす。
好きで好きで食べていた納豆巻きは、
今では寿司屋で食べられる数少ない品になってしまった。
以上、納豆の巻。
こんな感じでよろしかったですかね?