独り言

本当に独り言です

ペテン師の巻

なぁんだかなぁって感じだ。

 

ゼミの発表が今日(昨日)の5限。

準備を始めたのが昨日(一昨日)の夜中。

せっかく1次調査でデータはとったけど、

夜中の思考能力じゃあ十分に分析なんてできないよね。

アルファベットの羅列が並ぶパソコンの画面を眺めながら、

特に意味もなくキーボードを叩く。

 

1次調査をしようと言われたのが先週の木曜の夜中。

君はいつも唐突に連絡を寄越してくる。

前もって言ってくれればもっといいものが出来上がるだろうに、

そんな計画性じゃ上手くいくものも上手くいかない。

 

一夜漬けでできることとできないことがあって、

ゼミの発表準備はどちらかというと後者に値する。

どうせ発表しなきゃいけないんだから、

できるだけ完成度の高いものを出したいでしょ?

夜中の3時に送られてきた分析データを見ながら、

こんなものを発表するくらいだったら全然関係のないパンケーキの写真を貼った方がマシだと悪態をつく。

あぁ反吐が出る。

その分析じゃあ因果関係がわからないじゃん。

だから人に任せるのは嫌いなんだ。

 

結局徹夜してもデータの分析は上手くいかないし、

とりあえず適当に書いた円グラフを2、3個程送り付けて、

昼間の授業に備えて仮眠をとる。

3限の途中にまた君から連絡が来て、

ああだこうだと言われるのをスルーする。

うるせえな。

もうここまできたら、

一か八かやるしかないんだ。

黙って資料の印刷でもしておけばいい。

 

明らかにデータが不足しているレジュメのファイルを幾度となく見返し、

4限の先生の話を右から左に通しながら、

発表でつく嘘を考えている。

本発表じゃないし、

どうせゼミ生は大して聞いてないだろう。

それっぽい御託を並べて、

資料をそれっぽく見せて、

さも自分が正しいことを言っているかのように振る舞うだけで、

ゼミ生は勝手に騙されてくれる。

なんて楽な発表なんだろう。

 

なんとか上手い言い訳を思いついて、

たどたどしい発表を取り繕う。

その場で思ったことをポンポン言うくらいの方が、

リズム感がついてそれっぽくなる。

終わってみれば、

「1次調査しててすごいです」とか

パワポ見やすいです」とか

「資料に説得力がありました」とか

表面を撫でるようなコメントしかない。

 

なんだか生ぬるいんだよな。