独り言

本当に独り言です

終電の巻

最近、

終電を逃すのが怖くなくなってしまった。

慣れというのは恐ろしいものだ。

 

地元の路線の終電がなくなっても、

なんだかんだ他の路線の終電は残っているので、

定期外区間の500円と1時間半の徒歩があれば、

午前2時過ぎには家に帰れてしまう。

それがいけない。

 

元々歩くのが好きな私にとって、

1時間半の徒歩は、

そこまで大した距離ではない。

少しばかりお気に入りの音楽を流せば、

あっという間にたどり着ける距離だ。

それがまたよくない。

人通りの少ない大通りの真ん中を歩くのも楽しい。

これもよくない。

よくないことばかりだ。

 

終電という響きの持っていた恐怖は、

どこかに忘れ去られてきたみたいで、

むしろそうやって時間が区切られることに、

少しばかり憤りを感じている。

 

ずっとずっと、

永い夜に生きていたいのに。

もっともっと、

夜と一緒にいたいのに。

 

家に帰らなければという、

私の中に隠れた理性が、

夜になると体を起こす。

この胡散臭い理性とも、

早くお別れできるようになりたい。

 

もっと自由に、

もっと素直に生きたい。

 

ただそれだけなのにな。