独り言

本当に独り言です

図書館の巻

久々に図書館に行った。

本を読むことは別に嫌いではないし、

本屋は好きなんだけど、

図書館は本屋ほど好きにはなれなかった。

 

本屋の何が好きかって、

「新しい物語と出会えるところ」なんだよなぁ。

いやまぁ新しい物語との出会いという意味では、

図書館だって読んだことのないお話はたくさんあるし、

本屋と負けず劣らずの出会いがあるはずなんだけど、

なんて言ったらいいのかな、

本屋に置いてある本の方が、

“生き生き”してるんだよな。

それは本が商品として売られているっていう、

商業的な意味でもあるかもしれないけど、

本屋の本は、

「私に興味を持ってほしい」とか、

「私を手に取ってほしい」っていう欲が、

忠実に溢れ出ている気がするし、

自分も手に取りたいと思っている。

 

だけど、

図書館の本は、

既に一度使われた本というか、

使われるために置いてあるみたいな感じがして、

“生き生き”してないんだよなぁ。

「私を手に取って」みたいな、

そういう欲が本から感じられない。

 

図書館の本は、

割とずっと図書館にあると思っているのも、

そう思う原因のひとつなのかな。

 

本屋の本は、

新しい本が入ってきたり、

人気がなくなったら、

すぐ入れ替わりみたいなイメージがあるし、

その店頭に置かれている瞬間に、

生命の全てを託している気がする。

 

けど図書館には、

その感じがないから。

 

きっとそうなのかもしれない。

そう思っているから、

本屋は好きだし、

図書館はそこまで好きじゃないのかもしれない。

 

図書館の本も、

もっと生き生きしてくれれば、

手に取るようになるのかな。