独り言

本当に独り言です

メンヘラの巻

寒い。

気を抜くと手が悴んで、

スマホのキーボードすら上手く触れなくなる。

肩を窄めて帰路を急ぐ。

 

私と実際に会っている人や、

このブログを永らく読んでくださっている人は、

薄々感じているかもしれないが、

私はメンヘラを患っている。

 

特段何事も無かったのに、

さっきまでとても明るい気持ちだったのに、

急に気持ちが沈んでしまった。

紺碧の空に浮かぶ満月は、

いつもより高く、

いつもより遠く、

いつもより私に無関心だった。

 

いや、

月なんか元々私に頓着はないのかもしれない。

人気のない闇に紛れた私など、

月には気にとめる暇はないのだ。

そんなことを考えながら、

硬いアスファルトを踏みつけて歩く。

 

しあわせを唄う歌が、

全て不協和音に聴こえる。

他人のしあわせは他人のしあわせであって、

自分のしあわせではないのだ。

そこを履き違えてはいけない。

 

結局自分は自分だし、

他人は他人なのだ。

他人を自分のものだと思うような、

驕りがあってはならない。

謙虚に、

慎ましやかに生きなければ。

私が何をしでかすかなど、

わかったもんじゃない。

 

落ち込んでいる時は、

とことん落ち込ませておけばいいし、

楽しそうな時は、

勝手に楽しそうにさせておけばいいのだ。

きっとその方がいいのだ。

そう自分に言い聞かせる。

 

満月が憎いほど輝く夜。

街灯と影の追いかけっこ。

白い息が刻むリズムは、

誰とも交わることがない。