独り言

本当に独り言です

ダンスの巻

星野源ワールドツアー横浜公演1日目に参戦してきた。

 

いやぁ怖かった。

こんなに音に殺されるかもしれないと思ったライブは初めてかもしれない。

 

マークのステージで始まったダブルヘッドライナーショー。

その音圧がすごいのなんのって。

心臓と食道の奥底と肺胞ひとつひとつを鷲掴みにするような、

強烈なビートとサウンドが全身を襲う。

この激しさに私の身体は耐えられるのかと不安になりながら、

生まれて初めての本物の“縦ノリ”を経験する。

 

そしてその後に満を持して、

大本命、星野源の登場である。

これからライブを見に行く人もいるかもしれないので詳細の説明はしないが(かく言う私も興奮と熱狂でそこまで詳細なことまで覚えていないのが事実である)、

とても楽しいライブだった。

 

星野源はいつの間にか、

世界のGEN HOSHINOになっていたけれど、

私の大好きな星野源はちゃんとそこにいた。

それだけなのだ。

それだけでいいのだ。

彼と同じ空間に立って、

彼と同じ音楽を聴いて、

彼と同じリズムにのる。

私のような分際には、

その程度で十分しあわせなのだ。

 

星野源のライブに行くと、

毎度のように、

“私は星野源に生かしてもらっている”という感覚に陥る。

これは私の一種の妄想のようなものであるだろうし、

無論彼が私のことを生かしているつもりはないだろうけれど、

それでも私は彼に生かしてもらっていると、

そう断言できるのだ。

 

彼のライブに行って彼の曲を生で聴くと、

たちまち彼と出会った頃の自分を思い出す。

その頃、

非常に生きにくい人生という舞台の上で振る舞うことを半ば諦めていた私に、

彼は踊ることを教えてくれた。

 

どんなに毎日が大変で、

苦しいと思っていても、

それでも人生という舞台の上でふざけて踊っている彼の姿があって、

その姿に私がどれほど救われたか、

きっと誰も知り得ないだろう。

 

彼は私に“人生の踊り方”を指南してくれた。

だからもう暫く、

私は自分の人生の上で踊りたい。

不器用で下手くそかもしれないけど、

彼はそんな私のダンスも許してくれる。

 

あぁ、

やはり私は彼に生かされている。