独り言

本当に独り言です

初詣の巻

毎年初詣は、

祖父の墓参りを兼ねて、

父方の実家の近くのお寺に行くのが、

我が家の慣わしである。

 

うちの近くのお寺はそれなりに大きいお寺で、

人の数も割と多く、

足腰が悪い祖母と詣でるには参拝客が多すぎるので、

本殿は遠くから合掌して参拝したことにしている。

こればかりはどうしようもない。

 

そしてそのお寺の中のある建物に、

祖父の分の菩薩様がおられるので、

そこに手を合わせに行く。

旅行客の入ってこない場所。

表の本殿や五重塔の賑わいとは対照に、

こっちには静けさが漂っている。

数万体の菩薩様に囲まれる空間は、

とても厳かであった。

 

お寺を後にすると、

少し寄り道して、

近くの神社に行く。

毎年神社の参拝法を忘れかけるのはご愛嬌。

確かどこかのテレビ番組で聞いた話だが、

神社は神様を呼び寄せる所だから、

来て頂いた神様に二礼し、

その後で二拍手一礼するらしい。

お寺は元々神様がいらっしゃるので、

合掌してお願いごとをして、

最後に一礼するだけでいいんだとか。

 

毎年この神社では、

お正月に御神酒を配っているのだが、

ついに私もそれが飲める歳になってしまった。

いやはや、

時が経つのは早いものだ。

初めて飲んだ日本酒は、

思ったよりあっさりした口当たりで、

飲みやすかった。

これがあの頃夢見たおとなの味と思うと、

少し感慨深い。

 

そんなこんなで初詣はおしまい。

だいたい御籤は初詣で引かないので、

またどこか行った時に引いてみようかな。

 

それでは。