0の巻
均衡を保つこと、
どちらかが重かったり、
軽かったりせずに、
両方が、
均等に、
同じ重さの重りを背負って生きていくこと。
それが一番長く続く方法なんじゃないかと、
ふと思ったりする。
要はプラスマイナスゼロの関係なのだ。
どちらかがプラスだと思い込んだり、
マイナスだと思い込んだりすると、
天秤は傾いて戻らなくなる。
1+1=∞とかよく言っているが、
実際は0+0=0なのだ。
それでいいのだ。
今までとれていた均衡を、
2人になった時に崩してしまっては意味がないのだ。
0が0である有難みを、
ひとりの時に感じていれば尚更、
0のままでいたいと、
そう切に願うのだ。
決して楽には行かないけれど、
0を目指さなきゃいけない気がする。
そんな気がするのだ。