独り言

本当に独り言です

空の巻

空。

これを「そら」と読むか、

「から」と読むかはお任せするが、

「そら」と「から」が同じ漢字を使うのって、

ちょっと面白い気がする。

 

空には何もないのだろうか。

雲や星や日や月は、

空にあるものとは捉えられてこなかったのだろうか。

空という曖昧な領域に、

何かがあるという考え方がそもそも間違っているのかもしれない。

 

仏教で天にいる神様にお供え物をあげるために煙をあげると聞いたことがあるが、

空と天は別のものなのだろうか。

天の世界とはどこにあるとされていたんだろう。

空よりももっと上なのか。

空のもっと上ってなんだ?

 

私は空というものが、

非常に平面的に捉えられて仕方がないのだが、

昔の人は既に、

空を立体的に捉えていたのだろうか?

確かに雲の高さを見比べれば、

空が立体的な空間であることは想像がつくが、

平面だとは思わなかったのだろうか。

 

時々、

空とか街の風景とかが、

全部1枚の絵なのではないかという焦燥に駆られる。

私の見ている世界の、

私の手の触れられないあの遠くの景色は、

全部平面に描かれた絵なのではないかと、

そう思うことがある。

 

そういう意味では、

空には何もないから、

「から」だったり「あき」だったり、

そういう捉え方をするのも間違いではないのだろう。

 

今日の空は曇り空。

灰色の重たい紙が敷いてある。