独り言

本当に独り言です

色塗りの巻

新しい発見というのは人と話している時に思いつくものであって、

私の今回の発見は、

3日ほど前に友人と話している時に咄嗟に浮かんだものである。

 

所属しているサークルでは、

主に短編動画とラジオドラマの創作を行っている。

これらの作品制作には主に、

脚本制作、

演技指導、

動画撮影と編集の3つの工程がある。

私は基本的に脚本制作に従事しており、

演技指導にも口を挟むことはしばしばあるが、

ほとんど脚本に専念している。

 

新しい発見というのは、

この3工程が絵を描くことに例えられるのではないかというものである。

ざっくり言うと、

脚本制作は絵の下書きになる。

演技指導は絵の色塗りになる。

動画撮影と編集は他の絵と繋げてストーリーを作ることになるのだ。

 

私は脚本を担当するにあたって、

どれだけ丁寧に下書きができるかを考えている。

限りなく丁寧で完璧な下書きをすることで、

色を塗った時によりよい作品が生まれると考えているからだ。

どれだけ綺麗に色が塗られていても、

元の絵が下手くそだったら絵は下手くそになってしまうのだ。

 

動画撮影・編集をして、

絵に出てくるものを動かしたりすることもできる。

例えるならアニメだったり四コママンガを作っているようなものだ。

1枚の絵では話は出来上がらないが、

複数枚の絵になることでストーリーが生まれるのだ。

 

絵を動かしてしまえば、

たとえ下書きが下手くそでも、

たとえ色塗りが下手くそでも、

多少見栄えがする作品にはなるかもしれない。

ただ私はそれが許せない。

 

絵を動かして多少上手く見えるところに甘んじるのは、

ただ下書きと色塗りをサボっただけのことだ。

絵を動かしたことがすごいんじゃない。

サボった部分から逃げ出したんだ。

私はそこをサボりたくない。

限りなく綺麗な下書きを書いて、

なんなら下書きでも通用するようになりたい。

でも、

限りなく綺麗な下書きに色付けしたら絶対もっといい絵が描けるし、

その絵が動かせたらもっとすごい作品ができると信じている。

 

だから、

私は脚本に絶対手を抜きたくない。

絵の下書きをサボったら、

私はその絵を完成させられないから。