冬日和の巻
私が部屋に一日こもっていただけで、
春と見紛うほどに外は暖かくなっていて、
落ち着かない心がさらに目まぐるしく踊り出す。
心の荒んでいる日は、
心の赴くままに過ごすのが良いと思っているから、
今日は図書館に行って、
気になったCDと本を数冊借りて、
コンビニのちょっと大きいカフェラテを買って、
飲みながら帰ってきた。
5時になっても暗くならない街をみて、
日が伸びたことを知る。
部屋の窓から外を眺めた時に、
想像していなかった場所に太陽が沈んでいるのを見て、
冬だから南寄りに太陽が沈むことを思い出す。
夏の北寄りに沈む太陽を見慣れたせいで、
冬の日没に少し戸惑う。
どうやら先程買ったカフェラテのコーヒーが、
体に合わなかったらしい。
私の体は、
体に合わないコーヒーをたくさん飲むと、
腹がゆるくなるようにできているので、
優雅に帰ってきたつもりなのに、
家に着いて早々にトイレに駆け込んでいる。
あぁ情けない。
足先に飼い慣らした冷気をあしらいながら寝床につく。
春は待ち遠しいが、
花粉は舞ってほしくない。
やっぱりもう少し冬でもいいかな。