理想の巻
理想と現実の狭間でもがき苦しむことは、
生きていれば多々あることかもしれない。
理想を追い求めることは素晴らしいことかもしれないが、
それがあまりにも苦になりすぎると少々困ったものである。
最近非常に気になっていることがひとつあって、
それはこの理想に関係するものなんだけど、
週刊誌とかニュース、
雑誌記事やツイート、
インスタの投稿とかでの、
利用者のアクセス数だったり注目度だったりを分析することによって、
もしかしたら「社会としての理想の人間像」というものがわかるかもしれないんじゃないか、
ということだ。
ひとりひとりの理想の人間像が同じとは言わないが、
それらを集計することによって、
社会全体がどういう人を好み、
どういう人を嫌うのか、
どういうことが良しとされて、
どういうことが悪しとされるのか、
そういう「理想の人間」という概念が、
知らず知らずのうちに人々の間に根づいているものなのではないか、
そういうことがわかるかもしれない。
それはもしかしたら「倫理」と呼ばれるものに通ずるかもしれないし、
「常識」とかそういう肩書きと同じものになるかもしれない。
ただ、
もしそうやって人間性においての根底の概念が顕在化するとしたら、
それってとても面白いことなんじゃないだろうか。