早起きの巻
やはり、朝というのは私にとって少々早すぎたのかもしれない。
休校期間中に少しは勉強してやろうと思い、1時30分就寝・9時起床の時間割を作ってから、恐らく1週間は経過しているが、未だに3日くらいしかその生活を送れていない。
原因はただひとつ、朝起きられないからだ。
頑張れば1日くらい早起きすることだってできる。
いつもは昼までぐうたら寝ている人も、旅行となれば早起きぐらいするだろう。
でもそれは、旅行中という限定された期間で、しかも日常のスケジュールから外れているからこそなせる技であって、普段の生活でそれが出来るかどうかは別問題なのだ。
一人暮らしで、自分の生活のスケジュールが自力で作れる人ならば、頑張って早寝をする習慣を作ることで早起きも出来るようになるのかもしれない。
しかし、実家暮らしだとそうはいかない。
我が家の場合、家族の生活というのは、基本的に父親を中心にして回っている。
父親が起きる時間に合わせて母親が起き、父親が食事をとりたいと思う時間に合わせて母親が料理を作る。
父親が仕事に行っている間に母親は家事を済ませ、父親が帰ってくるのに合わせて夕食が出てくる。
父親が寝る時間から逆算して風呂を沸かしているくらいなのだ。
つまり、我が家のスケジュールは、父親が早寝早起きをして仕事に行く、という目的を前提として作られている。
ということは、このスケジュールで早寝早起きができるのは父親であり、私ではない。
私は父親の後に風呂に入り、父親の後に寝床につくのだから、当然父親と同じように早寝早起きの生活は送れない。
このように、誰かと一緒に暮らすということは、誰かに自分のスケジュールを奪われることになるのだ。
さらに、大学生という身分も、早寝早起きができない原因になっていると思う。
一般企業のサラリーマンであれば、就業時間が1日8時間と定められているし、朝9時に仕事に行っても夕方18時には仕事が終わって家に帰ってくることができる。
しかし大学生となると、授業は早ければ朝9時に始まるし、遅ければ21時近くまでやっていることもある。アルバイトやサークルなどで拘束される時間も長く、通学時間も考えれば帰宅時間はさらに遅くなることもしばしばある。
そうなった時に、果たして早寝早起きの生活ができるだろうか。いや、できない。
そもそも早起きというのは、早寝が大前提の行動である。
つまり、早寝ができない私にとって、早起きをすることなど夢のまた夢なのである。