天気予報の巻
外に出なくなってから、天気予報を見なくなった。
あれだけ日常に浸透していたはずの天気予報は、意外とあっさり私の生活からいなくなった。
あれだけ毎日のように、「明日の天気はなんだ」とか、「降水確率は何パーセントだろう」とか、調べていたはずなのに、外に出なくなってから、一度も天気予報のアプリを開いていない。
明日の天気なんて、もうどうでもいいのだ。
焦らなくても明日は来るし、朝起きてカーテンを開けてから天気を知っても、遅くはないのだ。
夕方から雨が降ろうが、朝から土砂降りだろうが、雪が降ろうが槍が降ろうが、関係ない。
結局、家から出ない人には、天気予報は寄り添ってくれない。
その代わり、最近は空を見て、天気を予想するようになった。
春の天気はわかりやすいから、部屋から空を見ていれば、なんとなく次の日の天気は想像がつく。
予想できたからといって、次の日にカーテンから漏れてくる明かりが、明るくなったり暗くなったりするだけだし、寝起きで昨日予想した天気なんざ覚えていないもんだから、結局予想したところで意味はないんだけれども。
今日は酷い雨だった。
明日は少しくらい綺麗に晴れるといいなぁ。