安心感の巻
隔離生活中に養った健康的な生活リズムが、段々崩れてきた。
5月6月は毎日0時までに寝て8時に起きていたが、7月に入ってから1時30分就寝9時起床の生活になってしまっている。
夜の時間には、誰にも邪魔されない安心感がある。
昼間は人の生活リズムに合わせて生きていなければいけないけれど、夜になると大抵の人は寝ているから、自分のペースで過ごすことができるのだ。
学生の一人暮らしだったら、昼でも夜でも関係なく自分のペースで過ごせるかもしれないが、他人と住んでいるだけで状況は変わってくる。
夕食を食べ終えた20時から就寝までの時間が、私の中で唯一完全に自分のペースを握れる時間なのだ。
夜の安心感は、「もう後は寝るだけ」という状態にもある。
朝起きた時は、あれもやらなければ、これもやらなければと、やらなければいけないことで頭がいっぱいになるが、夜になれば必要なことは大抵終わっているから、精神的な余裕ができる。
仮に終わっていなかったとしても、それが本当に今やらなければいけないことならば、追い込みのスイッチを入れて集中せざるを得ないし、今やらなくていいことならば、自分の好きなことに時間を費やせる。
そういう安心感が夜にはある。
午前中の明るい空と涼しい風は気持ちいいので、私もできれば早く寝て早起きしたいと思ってはいる。
しかし、夜の安心感には朝の清々しさに匹敵する程の魅力があるのである。