逃避の巻
めっちゃ久しぶりに散歩したんですよ、今日。
30分くらいかけてひたすら東に向かって歩いて、馴染みのある街の風景がだんだん知らない街に侵食されて、家からそんなに遠くない距離なのに、こんなに知らない風景があるんだって、ちょっと感動。
めっちゃ広そうな一軒家があったり。
有り得んくらい生い茂ってる竹林の中に小屋が立ってるのを見つけたり。
名前も聞いたことがないスーパーを発見したり。
行ったことのない公園を見つけたり。
めちゃめちゃ綺麗に整備された街路樹を見つけたり。
鴨が水浴びしているのを眺めたり。
綺麗な蝶々を追いかけ回したり。
思い出のある広場が改装されてたり。
途中で雨が降ってきたもんだから、急いで折り返して走って帰ったんだけど、往復約1時間の間に、たくさんの出会いがありました。
こうやって歩いてみると、自分の知ってる世界って思ったよりちっぽけで、すぐ隣にあっても全然気づいていないこともあるんだなって思います。
その知らない世界が魅力的かどうかはまた別の話だけど。
そう思う一方で、世界が広すぎることに恐怖を覚えることもあります。
自分が歩いて行けるよりも、ずっとずっと遠い世界と繋がることが容易になって、知らないことがたくさんあって、誰にも全景が見えない。
そんな世界が、とても恐ろしく感じます。
私はそんな世界の中で、これからもずっと生きていなきゃならないんだって。
そう考えると苦しくて苦しくて。
なんだか、嫌になっちゃいますね。