独り言

本当に独り言です

心中の巻

最近、人を殺める時の気持ちに軽く興味が湧いてきたんです。

別に人を殺めたいとかそういうことでは全くないので、誤解しないでほしいんですけど。

 

今、大学で受けている授業で戦争について取り扱っているんですけど、戦争だとどうしても加害者と被害者が生まれるじゃないですか。

今の報道だと、日本は第二次世界大戦で原爆を落とされた被害者側みたいな側面が強いんですけど(実際落とされているのでどうしようもないが)、同時に日本も誰かの加害者だったはずなんですよね。

で、当時の戦争は総力戦だから、戦争がなければ普通に暮らしていた人も戦場に行かされる訳ですよ。

そういう、今まで戦闘とは無縁だった人達が、いきなり戦場に送り込まれて、敵を殺めなければならなくなった時って、一体どういう気持ちで人を殺めていたんだろうっていうのが、ちょっと気になるんですよね。

 

テーマがテーマなので、軽い感じに受け止められていたらそれは大変申し訳ないんですけれども、戦場に行った人が全て殺戮マシーンでもない限り、何かしら人を殺めるにあたって心情の変化があるはずなんです。

私はそういう気持ちを味わいたくはないけど、そういう気持ちに触れることで、よりそういう残虐行為を回避する気持ちが湧く気がします。

 

昨日も平家物語を読んだんですけど、やっぱり戦乱に巻き込まれなければ有り得た人生を送れない人達が沢山いて、それぞれが戦いに巻き込まれるにあたっての覚悟みたいなものを背負っていたり、戦い以外の場でとても人間的な振る舞いをしていたりするところを見ると、大変心が痛みます。

個人的には、ベタかもしれませんが、第7巻の「忠度都落ち」、第9巻の「木曾の最期」、同じく「敦盛最期」がとても泣けるので、もしよろしかったら是非読んでみてください。

 

全然調べてはいませんが、多分太平洋戦争の米兵の手記とか本になっているやつがあったような気がするので、もし時間があったら読んでみようかと思います。