時間の巻
今日は起きたら空が夕方みたいに見えて、急いで時計を確認してしまった。
デジタル時計は8時半と表示している。
私の目覚まし時計がバグって8時半しか表示できなくなっている可能性もあったが、しばらくするとそれは8時31分を示したから多分壊れてはいない。
テレビをつけたらスッキリが放送されていたので、多分時刻も間違ってもいないだろう。
1ヶ月くらい、全く時計のない生活をしてみたい。
1ヶ月間、一度も時間というものを意識せずに生活したら、何が見えるんだろう。
時計がなかったら、好きな時間に起きれるかもしれない。
目覚まし時計はないし、定時に起こしてくれる人もいない。
ご飯はお腹がすいた時に食べればいい。
朝ごはんが7時で、昼ごはんが12時で、夜ごはんが19時だとか、そんな規則的な生活は送らない。
うっかり朝ごはんをたらふく食べてしまったら、朝ごはんが7時でも、昼ごはんが16時になるかもしれない。
テレビは見てもいいけど、いつもの時間にいつもの番組がやっているとは限らない。
めざましテレビが昼過ぎやっているかもしれないし、徹子の部屋が早朝にやっているかもしれない。
コナンが深夜に放送されたら、怖くて寝れなくなっちゃうかもな。
夕暮れの時間が、今よりもっと楽しめるかもしれない。
水色だった空が、橙色に変わって、紺色が押し寄せてくる。
太陽がいなくなるまでの時間って、どれくらい長いんだろう。
暗くなって夜が降りてきたら、松明を持って外に出よう。
小高い丘の頂上で、星を眺めながら太陽の帰りを待とう。
万が一眠ってしまっても、きっと帰ってきた太陽が、私たちを起こしてくれるよ。