独り言

本当に独り言です

思考の性質の巻

就職活動に向けて自身のことを考えるようになってから、必然的に毎日の考える量が増えた。

そして色々と考えているうちに、私はあることに気づいた。

 

思考には、発散する時と収束する時がある。

 

思考の発散と収束は、言い換えればインプットとアウトプットである。だが、厳密には違う。

その違いについて、少しだけ説明しよう。

 

まず、思考が発散している時は、ひとつの物事について考えるのにとても時間がかかる。

これは、単純に飽きっぽいと言えばそれまでだが、私の経験から言えば、その多くは対象についてあまり理解が及んでいないのが原因であり、そのまま考えを進めても、何となく納得できない、手応えが掴めないといった状態に陥ってしまう。または、考え進めることによって、元の問題点とは別の方向に考えが向かってしまい、最終的に全く関係のない所にに着地してしまうこともある。

 

逆に、思考が収束している時は、ひとつの物事に対して思ったよりも深い所まで考えが及ぶことがある。

これは、原因はよく分からないものの、何となく頭の中がすっきりすることで、今までよく分からなかったものが突然理解できる、あるいは腑に落ちるような状態であり、俗に言う「熱中している状態」である。

 

思考が発散しているか収束しているかは、考え始めてみないとわからない。また、考えている最中に発散状態から収束状態に変化する(そのまた逆も然り)可能性もある。

 

もし、あなたの思考が今、発散状態にあるのであれば、そこで無理して同じことを考え続けるよりは、別の気になるものについてどんどん考えを進めたり、頻繁に気分転換を行ったりした方がいい。

何となく気になった本を少しだけ読み進めてみたり、映画を見たり、散歩をしに出かけてもいい。

発散している時に、無理やり収束に持っていこうとすると、それは非常にストレスになるし、そもそもそんなことは向いていない。思い切って自身の心の向くままに動いてみた方が、結果的に満足できるだろう。

 

逆に、思考が収束状態にあるのであれば、今目の前にある問題ただ1つに、時間と精神が許す限り向き合った方がいい。自然と問題に没入できるし、それでいてとても簡単に問題が解決でき、大きな満足を得られるだろう。

この時、その問題と関係のない情報を入れようとすると、頭の中がこんがらがる可能性がある(なんなら情報を入れようとしても、いまいち頭に入ってこないかもしれない)。そういうことは発散している時にやろう。

 

私の場合、発散状態は比較的長く続くが、収束状態は長くても2〜3時間程度で切れてしまう。

こういう自分の癖を理解すると、考えごとをする時に便利かもしれない。