初体験の巻
昨日、初めて音楽配信サービスで音楽を買いました。
曲は、星野源の「創造」です。
思い返せば、初めてCDを買ったのも星野源の曲でした。
忘れもしない2015年の5月。
高校生になりたてだった私が、初めて1人で新宿まで来て、初めてのタワーレコードで、初めて買ったCDが、星野源の「SUN」でした。
それまでずっとYouTubeやラジオの向こう側にしかいなかった星野源が、CDを買ったらなんだか手元にいる感じがして、それがとても嬉しかったのを覚えています。
CDを手に取った時の喜びに夢中になった私は、その後もCDを買い続けました。星野源のCDはもちろん、他のアーティストのCDもたくさん買いました。今では、家に100枚近くCDがあります。
しかし、ここで転機が訪れます。
音楽配信サービスの台頭です。
星野源も、2018年に発売した「アイデア」以降、シングルは基本的に音楽配信のみでの販売になりました。
その分、YouTubeでフル尺のMVが公開されるようになり、それはそれで嬉しかったのですが、星野源はまた画面の向こう側の人になってしまいました。
結局、CDが買えないのが少し寂しかったこと、オンラインでの決済に若干抵抗があったことなどから、「アイデア」をオンラインで買うことはありませんでした(ちなみに、その次に発売された「Same Thing」は未だに買えていません)。
そして昨日、星野源の新曲「創造」が配信リリースされました。
当然、私はそれをオンラインで買うつもりは全くありませんでした。
だけど、私は彼の音楽に完全に心を掴まれてしまったのです。
深夜0時のプレミア公開に合わせてMVを見て、音楽を聞いた時に、その楽しさや、爽快感、高揚感に完全にやられた私は、何度も何度も音楽を再生しながら、真夜中の自室でひたすらに踊り狂いました。
誰かに習った訳ではないし、誰かに見せられるほどのものでもないけれど、それは明らかに私の喜びでした。
心ゆくまで踊りきった私は、ふとこんなことを思いつきました。
それは「この音楽を今手に入れないと、後悔するんじゃないか」ということでした。
これから辛い辛い(?)就職活動が始まって、色々な試練を迎える時に、この曲が手元にあればどれだけ救われるだろうか。そう考えた私は、いてもたってもいられませんでした。
オンラインで購入手続きを済ませると、自分の“手元”に星野源の音楽がありました。
とても不思議な気持ちでした。
今日は、朝起きてから一日中、「創造」を部屋で流しっぱなしにしていました。
やっぱり買って良かったなと思う一方で、どこか満足できない自分もいるような気がします。
CDが売れない時代と言われて久しいですが、私はこれからもCDを買います。
気に入ったアーティストや曲を、自分の手元に迎え入れるその儀式が、やっぱりちょっと好きだから。
だから、是非これからもCDを売り続けてください。
ささやかなお願いですが、どうかよろしくお願いします。