独り言

本当に独り言です

朝8時の巻

朝起きることがすっかりできなくなってしまった。

 

毎朝8時にアラームをセットしているけれど、それは布団に入る前の私が早起きに意欲的なだけで、朝8時の私が果たしてその時と同じ程度の熱量を持っているかと聞かれたら、答えはNoだ。

 

それ故、アラームは毎朝その役目を果たしているのに、その成果は全くない。それこそ、昨夜の自分に叩き起してもらえればそれに越したことはないのだけれど、生憎私という人間は現在絶賛就寝中であり、仮に叩き起してくれたとしても、大抵は親か物の怪か、そうでなければ物の怪のような親かのいずれかである。

 

当然、私を叩き起す親も物の怪も物の怪のような親もいないものだから、私は結局毎日昼過ぎにゆっくりと瞼を開け、半ば呆れている親の「そんなんで社会人としてやっていけるのか」という怒号を横目に朝食兼昼食をとっている。

 

「そんなんで社会人としてやっていけるのか」という問は、答えなくとも自然と答えが出ている。それは寝起きの私でも重々承知している。しかし、午前8時の私はそうした論理とは遥か遠い、眠気という生命的本能ともう少しゆっくりしたいという情理によって動かされており、そのような問には答える義理すら持ち合わせていない。それに、一言余計なことを言うなれば、私はまだ社会人ではないし、採用活動に大きな遅れをとっているという点を除けば、ただの標準的な学生である。私の中の標準的な学生は、往々にして早起きが苦手であるし、これは学生に限ったことではないだろう。

 

私は、朝8時に起きることができない。

明日もきっと、朝8時には起きられないだろう。