選択の巻
同じような音声を何度も繰り返し聞いていると、だんだん精神がおかしくなってくる。
Aでいこうか、Bでいこうか、Cでいこうか。
ほとんど差のないものに差を見つけるのが、今の仕事だ。
決定権は自分にある。
だからこそ、余計に悩む。
他人がやったことであれば、別に自分がどうにかすることではないし、自分の責任でもない。
だが、自分に選ぶ権利があるとなると、選んだものが自分の責任になる。それによって不利益が生じたとしたら、それは私の責任になる。それが怖い。
かといって、そんなに時間をかけることもできない。
素材は全部ある。締切もある。
あとは自分が選ぶだけ。
見えないゴールに向かって、自分の足で歩かなければいけない。
それが、私にはとても怖い。