独り言

本当に独り言です

夜雨の巻

雨に濡れた街は、

日頃の勢いを失ったようだ。

 

深夜1時を回った、

灯りの少ない住宅街を歩く。

 

24時間営業のコンビニの看板と、

得体の知れないビルのネオンサインの光だけが、

路面に落ちる。

 

雨音の刻むビートに乗って、

家を目指せば、

暗い夜道がダンスフロアに変わる。

 

誰も通らない片側一車線道路に、

湿った足音が響く。