発見の巻
雨の中をサンダルで歩くと、色々なことがわかる。
川沿いを歩いて、コンクリートの地面にも意外と砂がまぶしてあることを知る。
せっかく銭湯に行ったのに、帰り道で足の裏がじゃりじゃりになってしまった。
土手を歩いて、普段のコンクリートとは地面の素材が違うことを知る。
何の素材が使われているのかはわからないけれど、普通のコンクリートよりも地面に凹凸がないせいで、雨の水が層を作って滑りやすくなっていた。
足の指についた傷で、歩き方の癖を知る。
私はクロックスみたいなサンダルを履いているのだけれど、裸足で履くと毎回左足人差し指の皮がめくれる。
恐らくだけど、左足は右足より前に進む力が緩いせいで、足の指にサンダルが引っかかっている時間が長いのだろう。右足のサンダルは足首の辺りに引っかかっているけれど、左足のサンダルは指に引っかかっている感触がある。
今日は足を痛めたせいで意識的に歩き方が変わってしまったけれど、今度は最初から意図的に歩き方を変えてみよう。
ちょっと意識するだけで、見落としていたものに気がつける。
もしかしたら、明日も新しい発見があるかもしれない。