キャンパスの巻
久々に大学に行ってきた。
知らない建物ができていたし、卒論のやばさで気が動転していたせいで、久しぶりに踏み入れたキャンパスに余韻を感じる時間もなかった。
だけど、通学の電車でどこに乗るとか、終電は何時だとか、そういうことだけは覚えていて、とても不思議な感覚だった。
行き慣れないキャンパスと、行き慣れた通学路。
変な組み合わせだ。
恐らくキャンパスに踏み入れるのは、あと2,3回くらいになるだろう。
大人になった私は、このキャンパスを懐かしく思うのだろうか。
そんなことを考えながら、終電に揺られていた。