意気消沈の巻
明日で5月が終わるらしい。
早い1ヶ月だった。
未だに熱が下がらず、隔離生活ももう4週目半ばまできている。
周りは少しずつ元の生活が戻りつつあるのに、自分の部屋はGWから時が止まっているみたいだ。
窓から入ってくる風は心地いいが、雲の様子を見る限り、数日以内に雨が降るだろう。こんなこと、天気予報を見なくても大方予想がつく。
梅雨の時期も迫っているし、私が外に出れるようになる頃には、雨が行く手を阻むのだろう。
土砂降りの雨とアスファルトの坂道が作る川に抗いながら登校したり、湿ったレンガに足元をすくわれないか気にしながら大学構内を歩いたりしなくていいのは嬉しいが、ずっと曇り空が続くのはあまり嬉しくない。
心まで、ジメジメしてしまいそうだ。