蝉時雨の巻
今年も段々とセミの鳴き声がうるさくなって参りました。
本格的に夏が近づいてきている気がしますね。
何故かここ数日、昼前になると必ずミンミンゼミがベランダにやって来まして、ひとしきりミンミンミンミン鳴き尽くして去ってゆく、ということが毎日起こっています。
なんで昼前限定でやってくるのか、果てしてそのセミは同一のセミなのかなどなど、気になることは多々ありますが、聞いたところでミンミンとしか返ってこないのでどうしようもありません。
もしかしたら、先日たまたま道端でひっくり返っているところを助けたセミの幼虫が、羽化してお礼に毎日鳴きに来ている可能性もありますが、鶴の恩返しのようにはいきません。
別に服の中に潜り込んで洗濯物を取り込もうとしたところを脅かしてくる訳でもないし、網戸に張りついて窓を閉められないようにしてくる訳でもないし、本当にただ来て、ただ鳴いていなくなるだけなので、お互い不利益は被っていないし、暫くは様子を見てみようと思います。
まだ夏も駆け出したばかりなので、比較的過ごしやすい状況ですが、これが夏真っ盛りになって、道いっぱいにセミの死骸がコロコロ転がっているようになると、だいぶ憂鬱な季節になってきます。
自然も人間も、お互い邪魔にならない程度に共存できればいいんですけどね。