独り言

本当に独り言です

終わりの巻

限りなく起こることはないけれど、もしそうなったら終わるな、と思うことがよくある。

 

みんなが想像したことがありそうなことで言うと、エレベーターに乗っている最中に床板が抜けたら終わるな、みたいなことである。

実際にエレベーターの床が抜けることはまずないが、もし抜けたら助かりはしないだろう。

そんなことを、日々考えて生きている。

 

エレベーターで蝉と遭遇したら終わるな、と、家の外廊下で死んでいた蝉を見て思った。

あんなにうるさくて、ひっきりなしに飛び回る蝉とエレベーターで同室になったら、私は恐らく耐えられない。扉が閉まったが最後。あたりに断末魔の叫びが響きわたること間違いなしだ。

 

家で親のワインを運んでいる時に、カーペットに赤ワインをこぼしたら終わるな、と思った。

別にこぼしたくらいで終わることはないのだが、如何せん後処理の仕方がわからない。そして、赤ワインなら恐らくシミが残るので、知らんぷりして誤魔化すこともできない。そうなったら、一巻の終わりである。

 

お風呂から上がった時に、カーテンの向こうで不審な音がしたら終わるな、と思う。

普通に死ぬかもしれない。仮に死んだとして、裸のまま搬送されるのもなんか嫌だ。死んでるから関係ないけど。せめて服くらいは着させてほしい。

 

カップ麺にポットからお湯を注ぐ時に、ポットの中身が水だったら終わるな、と思う。

多分水でも全然食べられるけど、美味しくはなさそう。普通に一食無駄にした気分になる。なんなら3分待った時間も返してほしい。てか、これ食べなきゃダメ?勿体ないから食べるけどさぁ…

 

こんな感じで、私は毎日起こりえない終わりを想像しながら生活している。

 

今日の1曲

My Hair is Bad – 君が海 - YouTube