狐の嫁入りの巻
別に誰が悪いとかいう話ではないのだが、
いい意味でも悪い意味でも、
ここ数日の天気予報は当てにならない。
雨が降ると言った日は恐ろしいくらい晴れるし、
晴れると言われた日にも雨は降る。
自然の摂理には逆らえないので仕方がないが、
お願いだからフィールドアスレチックの直前にスコールを降らすのは止めてくれ。
今日1日で危うく服1着と靴1足を駄目にするところだった。
あぁあぶないあぶない。
狐の嫁入りという言葉がある。
この言葉は俗に言う「天気雨」を指す言葉で、
晴れているのに雨が降っているという嘘のような状況を、妖怪のような力を持つと考えられていたキツネに化かされているように感じたことから名づけられたらしい。
キツネに化かされたことがないのでわからないが、
天気雨とはとても不思議な感じである。
でもこれって化かされたことがあるかないかじゃなくて、
そういう想像力の副産物から生まれた言葉なんだろうな。
空は晴れているのに、
雨が降っている。
雲はないはずなのに、
無数の水滴が、
地面目がけて落ちてくる。
その不思議さを表現するために使われたキツネもたまったもんじゃないかもしれないが、
それほどキツネも不思議な存在だったのかもしれない。
自分の気持ちがどこか現実と乖離している瞬間がたまにある。
楽しいと思っているのに、
どこかめんどくさいと思っていたり、
達成感があるのに、
どこか物足りなく感じていたり、
苦しいと感じているのに、
どこかそれを受け入れていたり、
辛いことばかりなのに、
どこかそれを生きがいにしていたりする。
そんな小さな矛盾を、
僕はありふれたものとしてやり過ごす。
不思議だと思っていても、
僕にはなにもできることがない。
きっと僕も知らないうちに、
キツネに化かされているのかもしれない。
そして僕はキツネに化かされているとも知らずに、
降ってきた雨を受け入れて、
黙って傘を差すのだ。
雨が地面に強く叩きつける。
僕の差した傘は、
地面に大きな黒い花を咲かせる。
2日連続で運動した疲れか、
2日連続で雨に打たれたせいかわからないが、
いかんせん体調が優れない気がする。
頼むからあと3日、
僅かばかりのGWを楽しませてくれ。
もしこれが風邪だったら、
明日はブログをおやすみしようかな…。