独り言

本当に独り言です

秋晴れの巻

薄い空。

白い建物。

青い影。

 

ようやく待ちに待った秋が来た。

こういうのを待ってたんだ。

 

全く気負わずに出かけられる気温と、

腕をまくりたくなるような心地いい風。

秋の香りがする。

 

こんなに素晴らしい世界を眺めずに、

下ばかり向いて、

いつもと変わらない煉瓦を見つめながら歩く人を見ると、

非常に可哀想に思えてならない。

 

顔を上げた先の、

この素晴らしい世界を知らないのだ。

あぁ可哀想。

 

まぁこの良さがわからないというなら、

それは仕方ない。

みんなが一同にこの秋を享受できるわけではないだろうしな。

 

ただ少なくとも、

私の秋は美しい。

 

それだけで十分だよね。

 

まだ黄色になれないイチョウの葉を眺めながら、

まだ見ぬ紅葉に思いを馳せる。

今年の木々は、

どんな化粧をするのだろう。

 

秋晴れに誘われて、

少しだけ外に出ようと思った。

 

太陽が西に傾き、

空が低くなる。

 

青色でも赤色でもない空を見てみたいが、

それを叶えるためには代償が大きすぎる。

 

いつか見てみたいな。

緑色の空も、

青色の木々も、

紫色の月も、

桃色の太陽も。

 

ちょっとだけ、

創作意欲が湧いたから、

これで話を終わりにしよう。

 

では。