上機嫌の巻
なにをやっても上手くいかない日があるように、
なにをやっても上手くいく日も実はあるんだ。
冬はからだが震えるくらい寒くて、
ただでさえ生きているのがしんどい季節だから、
いつもがんばっているご褒美に、
少しだけそういう日が与えられる。
その日の予兆はちっちゃなものだけど、
この後の予定とかがどうでもよくなって、
周りを見渡す余裕があって、
かかと重心で、
肩を開いて、
上を向いて、
自然とゆっくり歩いていたら、
きっとその日はそういう日なんだ。
私はそういう日は、
星野源の「YELLOW DANCER」をループ再生にして、
知らない場所を歩き回ったり、
家までの道をちょっと寄り道してみたりする。
空はめちゃめちゃ綺麗に晴れている日もあるし、
うっすら雲がかかっている日もある。
別にその日自体に特別感があるわけではない。
私だけが特別なのだ。