独り言

本当に独り言です

写真展の巻

写真展に行ってきた。

表参道の目抜き通りから、

裏道に2本ほど入ったところにある、

小さなギャラリー。

ほんとにこんなところでやっているのかと、

恐る恐る足を踏み入れた、

3階の一番奥の小さな部屋に、

その写真展はあった。

 

部屋の中には製作者2人と、

ざっと10ほどの作品が並ぶ、

静かな空間があった。

客は私の他に2,3人ほどいただろうか。

そんなことはあまり正確に覚えていない。

 

私は写真の1枚1枚と、

きちんと対峙しなければならないと思っていた。

カメラを取った人間が誰であろうと、

ちゃんとした場所を設けて、

自分の撮った“作品”を公開しようという意志に対して、

私は真摯に向き合うべきだと思っている。

それは私も、

“作品を作る人”のひとりだからかもしれない。

 

誰であっても、

作品を作るのには相当な気力と体力が必要だし、

世に出すのであれば尚更そうであろう。

やっとこさ作品を作り上げて、

実際に世に出してみても、

大抵の人はそういう作品に興味も示さない。

しかし、

中には立ち止まってその作品を見てくれる人もいて、

作り手はその人に、

少しだけ希望の光を見るのである。

 

どういう方法であれ、

作品を作るということは、

自らを“表現”しているのと同義である。

その表現に込められた思いに、

我々見る側も思いで応えるべきではないだろうか。

 

写真展は明日で終わり。

最後まで走りきって、

思いをぶつけてほしい。

それでは。