独り言

本当に独り言です

就活支援サイトの巻

就活をしていて疑問に思ったことがあります。

それは、「企業は気になる人材を見つけるのに就活生のESという要約文を用いるのに、就活生が気になる企業を見つける時に使える企業のESはないのか」ということです。

 

私もまだ選考を受けていないので多少推測の部分もありますが、一般的に企業の採用活動には

説明会 → ES → Webテスト、GDなど →面接

という流れがあると思われます(順番が多少前後する可能性は否めませんが)。インターンシップやOB訪問等で事前知識がある場合を除き、企業は就活生の情報をESを見て、もっと詳しい話を聞くかどうかという最初の判断をするはずです。

 

この時、就活生が提出するESには、各社が事前に設定した質問があり、就活生はその回答を限られた字数でまとめ、提出します。

設問には企業毎の差は多少あるものの、「志望動機」「ガクチカ」「自己PR」あたりの設問は、大体どこの企業でも出題されることでしょう。

このことから、企業は気になる就活生を選ぶ観点として、この3点を主に見ていると考えられます。

 

このように、企業は就活生を選別する時点で、Webテスト等の足切りを除けば、就活生の要約された情報を取得していることになります。

しかし、就活生にはそのような要約されたESのような情報がありません。

 

就活支援サイトという、企業情報を紹介するサイトはありますが、これらが企業のESという役割を果たしているのか、という点には少し疑問が残ります。

就活支援サイトの企業情報ページを見ると、事業内容や、本社所在地、資本金、売上高、従業員数など、様々な情報が記載されています。サイトによっては平均勤続年数や年間有給休暇取得日数、産休、育休の取得者数、選考対策のアドバイスなどを載せているものもあります。

これらの情報がとてもありがたい情報であることに間違いはありません。

ただ、問題なのはこれらの情報が非常に静的な情報であることです。就活生の提出するESに例えるなら、経歴欄に書かれた今までの学歴や、資格保有欄に書いてある資格と同じようなものだと、私は思います。つまり、就活支援サイトの企業情報ページには、「志望動機」「ガクチカ」「自己PR」のような情報が載っていないのです(一部、記載内容から推測できるものもあるかもしれません)。

 

もちろん、多くの企業は就活生の採用というものに意欲があり、各社の採用サイトやIR情報などを見に行けば、各社の「志望動機」「ガクチカ」「自己PR」を見ることができます(しかもそれらは非常に丁寧に書かれています)。ただ、興味があるかどうかもわからない企業の採用サイトにいちいちアクセスし、複数ページにわたる膨大なESを見るというのは、とても時間と手間のかかる作業です。

就活支援サイトで、これらを要約した情報をひと目で見られるようにはできないのでしょうか。

 

会社説明会の質問コーナーで、学生が「御社の強みはなんだと考えていますか?」という質問をするのを聞く度に、私は就活支援サイトにもっとできることがあったのではないか、と感じます。

このような問題が、何が原因で起こっているのか。

法的な問題、ビジネス取引上の問題、その他の問題によって仕方なく発生しているものなのか、単に就活支援サイトの気が利かないだけなのか、ただの就活生へのちょっとした“試練(嫌がらせ)”なのか、はたまたこの記事を書いている私の無知と傲慢が原因なのか、現段階の私にはうかがい知ることができません。

ただ、もし企業のESという就活支援が実現可能であれば、是非この機能を就活支援サイトに実装してもらえればなと思っています。