存在の巻
自分とは果たして何者なのか。
自分という存在は、そこに存在するという意味で絶対的なものであり、他人との関係性の中で生きるという意味で相対的なものである。
ただ、たとえ自分という存在が絶対的なものだとしても、本当にそこに存在するものが自分である必要性はどこにもない。
そこにたまたま居たのが自分であって、自分という存在は十分条件であり、必要条件たり得ない。
必要条件としての自分の存在は、そこに存在するという十分条件が満たされた後に発揮されるものであり、その場にいない時点で自分という存在の必要条件を明示することは限りなく不可能に近い。
必要条件は未知の領域であり、空想であり、願望でしかない。
未来に何を思うかは人それぞれであって、それは他人がどうこうできるようなことではない。
自分は他人の未来予想に関わることはできないから、未来に関しては個々で考えてくれ。
私に正解や推測を求めないでくれ。
その最終判断をするのはあなたであって、それを私に求めることは責任転嫁でしかないのだ。