独り言

本当に独り言です

理由の巻

東京都の新型コロナウィルス新規陽性者数が、4,000人に迫っているらしい。

 

もう何度目かわからない緊急事態宣言が出て、2週間以上が経過した段階での感染急拡大。政府は緊急事態宣言の対象地域を広げ、期間も来月末までに延ばして対応するみたいだけど、傍から見ても宣言の効果が出ているとは言えないだろう。

なんとか法律の範囲内で、人の流れを抑えようと頑張っているのはわかるが、尾身会長の言う通り、行動制限だけに頼る時代はもう終わったのかもしれない。

 

さて、ここで疑問に思うのが、なぜみんな街に出たがるのかということである。

地方都市ならまだしも、東京の、特に都心に近い場所に住んでいる人であれば、わざわざ都心に行かなければできないことなどほとんどないはずだ。

そりゃあ新宿や渋谷、池袋といった街の「なんでもある感」はほかの街にないかもしれないが、別にそこまで行かなくても済む用事は山ほどある。

なのに、毎日のように渋谷スクランブル交差点の映像には多くの人が映り込んでいるというこの状況。私には不思議でならない。

 

街に出る人達は、一体何を目的に出かけているのだろう。

美味しいものが食べたいのか、買い物がしたいのか、友達と遊びたいのか、その理由を慮ることはできない。

 

オリンピックをやっているのだから、自粛しなくてもいいだろう、という論調があるのは理解できる。海外から多くの選手を集めて行われているスポーツの祭典だけが、特別視されているのはずるいという気持ちもわかる。

ただ、少なくとも選手の対応を見ていると、ほとんど我々の生活と大差ない対応を迫られているのではないか、という気もしてくる。オリンピック選手がスポーツを生業としているのであれば、オリンピックはある種の職場であり、選手は自宅(選手村)と職場(試合会場)を行き来しているだけに過ぎないのかもしれない。

オリンピックの特別感は否めないが、それが自粛をしなくてもいいという根拠となるかについては、私はまだ懐疑的な立場にいる。

 

プロのスポーツ選手ですら音を上げる暑さと、医療崩壊が目前に迫るほどの感染者数を前にして、悠々と街にくり出す人々は、果たして恐れを知らぬ大馬鹿者なのか、はたまた自由を掲げる英雄なのか。

私には、よくわからない。

 

今日の1曲

Laya - It's On You - YouTube