爆発の巻
親指が爆発した。
何を言っているのかわからないと思うので、順を追って説明する。
今日、私は久しぶりに高校時代の同期と卓球をしていた。
およそ9ヶ月ぶりの卓球である。私は大いにはしゃいでいた。
練習はスムーズに進み、開始から1時間半経ったその時だった。
親指が爆発したのである。
卓球はラケット競技ゆえに、手にもそれなりに力が入る。
特に力が入るのが、サーブを出す時だ。
親指と人差し指でラケットを挟み、ボールが当たる瞬間にグッと握る。
その瞬間、ほんのわずかではあるが、手とラケットの間にも摩擦が生じるのだ。
それがこの1時間半の間、私の親指に蓄積され続けた結果、私の親指の皮は限界を超えてしまったのだろう。
「バチン」という音とともに指の腹ははち切れ、体液が飛び散り、瑞々しい肉が顔をのぞかせたのであった。
家に帰ってキズパワーパッドを貼ったが、やはり親指は痛い。
ラケットを握るのに問題はないが、傷が治らないと強打するのは難しいだろう。
もうあとはキズパワーパッドの効果を信じて待つしかない。
果たして大丈夫なのだろうか……