旅行の巻
なんでこう毎回同じことを考えてしまうんだろう。
昼間はいろいろなところに行ってすごい楽しい気持ちでいっぱいなのに、
夜になるととても淋しくなる。
旅行というか今回は帰省になるんだけど、
おじいちゃんの七回忌とひいおじいちゃんの十三回忌とひいおばあちゃんの三十三回忌が物の見事に重なったから、
お墓参りに行くついでに少しばかり旅行して帰ることになった。
親の実家だから何回も行ったことはあるけど、
意外とその周辺のことを知ってるかって言われたらそういうわけでもなくて、
今日行ったところも実はそんなに親の実家から遠くなくてびっくりした。
こんなところにそんなものがあるとは。
夜になって宿について、
ごはんを食べてお風呂にはいってゆっくり…したいのにできない。
こういうタイミングで中間考査があったりレポートの提出があったりするせいで、
旅先なのに全然ゆっくりできない。
今日も行きの車の中で名探偵コナンの映画を1本見て、
宿についてもう1回見返しながら考察を交えてレポートを書く。
明後日は別の科目のテストがあるのに、
今のところ全然勉強してない。
明日お墓参りしてから勉強できるのかな?
どうせしないしここで明日の徹夜が確定する。
まぁそんなことははっきりいってどうでもいい。
泊まる部屋が親と必然的に一緒になるので、
生活習慣を親に合わせなきゃいけない。
家にいる時にはある自分の時間が、
旅先の夜にはどこにもない。
お風呂上がりにちょっと寄り道して、
ホテルのロビーでひとりになる。
自分の感性をわかってくれる友達は一緒にいないし、
思ったことを共有したい友達は、
画面を介して数百キロ先にいる。
僕に流れる時間とその人に流れる時間は違うし、
僕の都合だけで連絡はとれないし、
相手が何をしていて何を思っているかなんて、
一緒にいる時の数倍わからないし、
自分のしていることが相手にどう思われているかなんて、
一緒にいても全然わからない。
そんなことを考えだしてもきりがないのはわかっているけど、
そんなことを考えないとこの時間は埋まらない。
ひとりでいる時にどうでもいいことを考えてしまうのは僕の悪い癖なのかもしれない。
なんかまた昔と同じことを書いているような気がしてきた。
結局同じようなことしか考えられないんだな僕は。