ロゴの巻
最近「13歳からのアート思考」という末永幸歩さんの本を読んでいたのですが、丁度いいタイミングで2025年大阪万博のロゴ「いのちの輝き」が話題になったので、少し考えてみようと思います。
個人的に面白いと思ったのは、みんな(私がTwitter界隈で観測した限りでは)あのデザインを見て、あれを「目」と判断したところと、複数人があのロゴを「生き物」とした創作物を上げていたところです。
確かに私もあのロゴを見て、たくさんの目があるように思えました。
しかし、実際あそこに描かれているのは、連結した複数の赤い楕円と、その一部になっている白い円と、その中に描かれた青い丸なのです。
極端にいえば、それ以上でもそれ以下でもありません。
ですが、我々はそれを「目玉」と錯覚します。そして、その途端に「目玉」以外の見方を失ってしまっているのかもしれません。単純な形や色から見ていけば、もっと新しい発見があるかもしれません。
今こうしてブログを書く時に、大阪万博ロゴの公式サイトを見てきたのですが、赤い複数の楕円で囲まれた中央の白い部分が、関西や大阪の形に似ている、という文章が掲載されていました。
私はこのロゴを見る時に、外枠の形や青い丸が目玉に見える、みたいなことばかりを考えていましたが、この文章を私なりに解釈すると、このロゴは内側も“描かれている”のです。
何も描かれていないと思って見過ごしていたデザインの内側にも、何かしらの意図が隠されているのかもしれません。
これは全く気がつかなかった視点でした。
また、公式サイトには同様に、「CELLたちは、文字や数字を描き出し、キャラクターとしてコミュニケーションする」とも描かれています。
そう言われると、ロゴの形が数字の「0」にも見えてくるし、アルファベットの「O」にも見えてきます。
また、「キャラクターとしてコミュニケーションする」という文章から考えると、今Twitter界隈でこのロゴを生き物として描いている作品がどんどん登場していることも、ある種意図的な作り込みによるものなのかもしれません。
私も改めて観察すると、ロゴを左斜め下から見た時に、左斜め上を見上げて口を開けているカエルのキャラクターに見えるという発見がありました。
このように少し見方を変えるだけでも、だいぶ見え方が変わってきます。
そういう面白さも、更に作品に触れることで、より味わえたらいいなと思いました。
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