制限の巻
久々に晴れた空を見たような気がした。
こんなに清々しい日は散歩に出かけたくなる。
昨日見た謎の生命体の件もあるし、それを確かめるためにも出かけたい衝動に駆られていた私であったが、結局出かけるのは諦めることにした。
これは私に自制心が身についた、というような高尚な理由ではない。単に風呂が壊れているからである。
だいぶ前から我が家の風呂は壊れており、そのせいで連日銭湯通いの日々を送っていることは、継続してこのブログを読んでくれている方々には周知の事実であるだろう。
銭湯に通う日々も決して悪いものではない。しかし、かといって毎日のように銭湯に行くには時間と金がかかりすぎる。
その結果、我が家では「銭湯は2日に1回」というルールが採択された。つまり、風呂には2日に1回しか行けないのである。
これにより、私はできるだけ汚れない・汗をかかない生活を余儀なくされてしまった。
最悪、その日が銭湯に行ける日であれば、どれだけ汚れても、どれだけ汗をかいても問題ないが、重要なのは銭湯に行った次の日である。銭湯に行った次の日は、その日銭湯に行けないことをふまえると、どうしても外を出歩く行為が制限されてしまうのだ。
私は生憎、昨日銭湯に行ってしまった。つまり今日は銭湯に行くことができない。
よって、私は今日の散歩を諦めざるを得なかったのである。由々しき事態である。
結果、私は澄み渡った青空を羨望の眼差しで見ることしかできなかった。
天気予報に拠れば、明日の天気は曇り。
大手を振って道を歩く私に日光が燦々と降り注ぐ日は、果たしていつ来るのだろう。