探索の巻
天気予報を覆す、予想外の晴天。
今しかないと思った。私は家を飛び出した。
珍しく早起きした朝、予定よりも晴れている空を見て、私は散歩に出かけることにした。
久々の日中の散歩だった。眩しい太陽に心が踊った。
普段、散歩のルートはほとんど決めずに出発するのだが、今日は目的地がちゃんとあった。
一昨日、謎の生命体を発見した公園である。
(詳しくはこちら→目撃の巻 - 独り言)
その結果、今回のルートは以下のようになった。
まず、近所の公園をいくつか経由した後、目的地の公園を探索。その後は川に沿って歩き、そのまま大回りして家に帰る。約2時間のコースであった。
目的地の公園に到着した私は、2日前に謎の生命体が飛び交う姿を見た場所に立ってみた。
しかし、私の頭上を飛び交うものは見られない。
近くの木に小さな鳥がとまっていたので、その鳥が正体の可能性を考えてカメラに収めようと思ったが、あまりにもすばしっこすぎて画角に収まらなかった。唯一撮った写真はブレブレで、もはや何が写っているのかすら理解し難い。
もし仮にあの生命体が鳥だったとしても、ツバメは一応夜行性ではないので、ツバメ説はかなり薄くなってしまった。
一応周囲の木に鳥の巣がないか探してみたが、全くもって見つからない。私には鳥の巣を探す能力がないのかもしれない。
結局、彼らの正体については謎のままだったが、今回の散歩では他に多くの収穫が得られた。
- めちゃめちゃ発色のいい青紫色の紫陽花を見つけた。
- 川辺で日向ぼっこしている鴨を写真に収めることができた。
- 近所の川で、様々な大きさの魚群を見つけた。魚の大きさは、推定で小指くらいの小さなものから、人差し指くらいの大きさのものまであった。人間の足の振動がわかるのか、近づくとすぐに散ってしまい、近くでじっくり見ることはできなかった。
こういうちょっとした発見で、ワクワクする自分がいる。
こういう小さな喜びを、大人になっても忘れないようにしたいと、そう思った。
帰り道、公園の芝生を掃除しているボランティアの人に出会った。
5月は、芝刈り機の匂いがした。
今日の1曲
NEIGHBORS COMPLAIN "Shine On" (Official Music Video) - YouTube