予定の巻
先日、大学の前期の授業が終わり、私はテストとレポートを残して実質的な夏休みに突入した。
こんなにも予定のない日々は久しぶりだ。
残された大学生活で必要なことは卒論の執筆くらいで、それも締切まであと半年近くある。
授業もない、サークルもない。バイトも旅行の予定もない。本当に自由に使える日々がやってこようとしているのだ。
私は何をやろう。
自由すぎて、やりたいことが見つからない。
一見幸せな悩みのように見えるが、こういう悩みを解決するのが一番難しい。
自転車でどこか遠くに出かけてみようか。
歩いて家から大学まで行ってみるのもいい。
ゼミの集まりがあればいいけど、この状況じゃそういうのも開催できるのかわからない。
何か勉強してみようか。
面白そうな資格を取ってみてもいいし、新しい分野の勉強をしたっていい。
でも、そんなことをしている暇があるなら、卒論にもっと精を出した方がいいに決まっている。
どうせ卒論を書くなら、ちゃんとした卒論を書きたい。
単位取得のための卒論じゃなくて、ちゃんと自分が納得いくまで調べて、わかりやすくまとめて、人に誇れるような卒論に仕立てたい。
せっかくやりたい内容で書くことができるんだ。やるからにはちゃんとやりきりたい。
そう思うと、結局卒論を頑張ることが一番いいような気がしてきた。
半年と聞くと結構あるように思えるが、実際は多分すごく短い。
卒論、ちゃんと書けるように努力しないと。