1時間半の巻
慣れというか、無意識というか、そういうものの凄さを実感している。
最近通いつめている都立多摩図書館。
我が家からは電車を乗り継いで、約1時間半ほどの場所にある。
1時間半である。
高校時代は、通学にかかる1時間ですら長く感じていた。
特に朝、通学する時なんかは、もっと高校が近ければ家で長く眠れるのに、ということばかり考えていた。
それくらい、私にとって1時間は長い時間だった。
大学の授業時間も、約1時間半だった。
ほとんどの授業は、毎回毎回、1時間半意識を保っているのが精一杯で、あれほど講堂の椅子に座っている時間を長く感じることはなかった。
しかし今、私は1時間半の移動をなんとも思わず過ごしている。
多少距離があるのは感じているが、別にそれを長いとは思わない。
というか、今まで1時間半もかかることを意識すらしておらず、よく考えればここまで1時間半もかかるのかと、今日になって気づいたくらいであった。
1時間半の移動にこんなに抵抗がないなんて、自分としては少し意外だった。